1962 Cadillac Series Sixty-Two Convertible
〜 Restoration 25 〜


2003----ピーターとウェンディ X
元々付いてるこのオイルポンプ、アイドリングで25psiの油圧がかかるのですが、走行中でも同じく25psiしか油圧がかかりません。
標準値はアイドリングで15psi、走行中は30-35psiということで何かがおかしい…
低回転でも十分に油圧がかかってるので、ギアの磨耗が原因じゃない気もしますが。リリーフスプリングのへたり?
このあたりの年式のキャディは新品のオイルポンプが出ていません。なのでハイボリュームなんてのも当然無いわけで、直すにはリビルト品(Exchange Onlyばっかり)かリビルトキットで頑張るしかありません。今回はリビルトしてみます。
ひとます洗浄。組み立て時のペイントマークのようなものが出てきました。

裏のボルト6本を抜くとギアが見えます。
上側のギアがアイドラギアで、このまますっぽり抜けます。

下側のドライブギアは、普段はセンターのシャフトがオイルポンプドライブシャフトを介してデスビに繋がっています。
このセンターシャフトがオイルポンプドライブシャフトに繋がる部分には、下の写真のようにスリーブが打ち込んでありますので、このスリーブを叩き抜けばドライブギアも外すことができます。
スリーブの中にソケットレンチのソケットを入れてハンマーで叩いたら抜けました。

ギアが外れました。
裏蓋も問題ありで、ギアの当たる部分がレコードのように削られています。
なるべく凸凹を削るようにオイルストーンを当ててみてたのですが焼け石に水。裏返しにしても使えそうだということが分かったので、今回は裏面を使ってみます。
ギアは新品を組み込みますが、また問題。
ドライブギアは正常ですが、アイドラギアにはシャフトが通る部分に詰め物がしてあるんです。詰め物の真ん中には6角形の穴が開けてあって、その穴にピッタリ入る6角形のシャフトも付属しています。何なのこれ。

とにかくこの詰め物があるとオイルポンプボディーに組み込めないので、詰め物は叩き抜きます。が、さらに問題が…

ギアの谷間になぜか1つだけ穴が開けてあるのです。シャフト潤滑の為?油圧が逃げそうな気も…もういや。
多くの謎を残しながらもNewギアを組み込みました。スリーブも新品があるので、適当に叩き込んでおきました。

かなりギアの遊びと、ボディーとのクリアランスが小さくなった様子。

次はプレッシャーリリーフバルブ部分なのですが、ここでも問題が…
左側が今までのスプリングとPリリーフバルブで、右側が新品。見て分かるとおり、なぜな新品のスプリングの方が短いのです。古いスプリングは64mmですが、新品は58mmほど。ちなみに基準値は67mmほどです。

新しいスプリングの方が若干太く見えたので手で押してみたのですが、やはり古いスプリングの方がテンションが強い。
仕方がないので今回は古いスプリングに1.7mm厚のワッシャーを追加してプリロードが強くかかるようにしておきます。
ワッシャーはPリリーフバルブの中に入れました。こちらのNewバルブは珍しく問題なしで、面取りも不要でした。

Pリリーフバルブ、スプリング、リテーナーを押し込んだらコッターピンで留めますが、このコッターピンもできるだけ太いものを使って、スプリングにプリロードがかかるようにしてみました。
裏蓋は前述のように裏返しにして装着。
ワッシャーは折れていたりしたので、新品を使いました。

これで一応完成なのですが、このリビルトキット、謎が多すぎました。

使用キット:ELGIN EK-58
内容物
アイドラギア (穴開き・詰め物入り)
ドライブギア (正常)
Pリリーフバルブ (正常)
スプリング (ヨワヨワ)
スリーブ (正常)
謎の6角シャフト (謎!)

何かキットが年式違いのような気もしますが、これから買われる方はご注意を…



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